今回は、「子どものために親ができる勉強のサポート」についてお話しします。このテーマは、多くの保護者様が悩むポイントだと思います。
子供の未来を考えると勉強のサポートをしたり、勉強がうまくいっているのか気にかけたりしたくなりますよね。かといって「勉強しないの?」とか、「もうそろそろ勉強は?」というような声掛けすると逆に子供のやる気を低下させてしまいます。。。
今回は子どもに対してどのようなサポートをするべきなのか解説していきます。
1,環境を整える
子どもが集中して勉強できるかどうかは、環境づくりに大きく左右されます。
「机に向かわせる」ではなく、自然に集中できる空間をつくるのがコツです。
具体例)
- テレビやスマホの音が届かない静かな場所を確保する
- 照明を明るくし、姿勢が保てる椅子と机を用意
- 勉強道具を“出しっぱなしにせずすぐ使える場所”に置く
環境を整えることで、
「よし、やろうかな」という“勉強スイッチ”が入りやすくなります。とある教育心理学者の研究によると、学習意欲の60%以上は環境と自己管理能力によって決まるとされています。
2,結果よりプロセスをほめる
試験や検定などの結果が出ると、ついつい点数や順位、合否に目がいってしまうこともあると思います。
ただ、点数や順位ばかりに目がいくと、子どもは「ほめられるために勉強する」ようになり、学ぶ喜びを失いやすくなります。
それよりも、努力の過程や工夫の仕方をほめることが大切です。
たとえば、「100点すごいね」よりも「毎日コツコツやったね」「前より時間の使い方がうまくなったね」などのほめ方のほうが、「自分の頑張りが認められた」と感じる内発的動機を育てます。
3,生活リズムを支える
学習の質を上げるためには、生活リズムの安定が欠かせません。
睡眠不足や不規則な生活は、集中力や記憶力を大きく下げます。
- 就寝・起床時間を一定にする
- 食事のバランスを整え、朝食を欠かさない
- 勉強時間を「夜遅く」より「朝少し」にずらす
こうした生活習慣を整えることは、
勉強のサポートでありながら、健康・精神面のサポートにもなります。
2022年の国立教育政策研究所の調査では、睡眠7時間以上・朝食ありの生徒のほうが学力テストの平均点が高い傾向にあると報告されています。
4,干渉しすぎない
子どもにとって、一番ストレスになるのが干渉されることです。「早く勉強しなさい」「宿題終わらせなさい」などの声をかけたとて、実際に子どもがすぐに勉強し始めるなんてそうそうありません。
親子関係が良好であればすんなりと受け入れるかもしれませんが、むしろ喧嘩の原因になってしまったりもします。
意外と、子どもの中では「これ終わったら勉強しよう」や、「何時までは楽しもう」などと基準がうっすらと存在していたりします。
セルフコントロールををしている最中に外部からの声がかかってしまうと、苛立ちますし、自分で決めていた「何時から勉強しよう」もやる気がなくなってしまいます。
勉強する時間を事前申告制にしたり、「これが終わったら勉強し始める」というのを伝えてもらい、その時間までは声をかけないようにするのもアリだと思います。
まとめ
今回は子どもにできる勉強のサポートについて書きました。
親のサポートとは「教えること」ではなく、「声をかける」でもなく、勉強に向かう力を引き出すことです。
子どもが自分で考え、自分のペースで伸びていくために、親は「後ろから支える存在」であることが一番のサポートです。
子どもを伸ばすための声掛けについてもまた今度詳しく記事にしたいと思います。
