小学生はなぜ鉛筆を使うのか

勉強アドバイス

こんにちは。今回は、小学生が鉛筆を使う理由についてお話しします。小学校高学年くらいになると、勉強時間も増えたり、書く量が増え、ずっと鉛筆を使っていると手が痛くなってしまい、シャーペンが使いたくなるかもしれません。

なぜ小学生は鉛筆を使うように言われるのか、お話ししていきたいと思います。

1,筆圧を育てるため

小学生の手や指はまだ発達途中です。
鉛筆はペンよりも軽く、芯がやわらかいので、正しい筆圧(力加減)を身につけるのに最適です。

ペンのように“スラスラ書ける”ものを早く使うと、
力を入れすぎたり、逆に弱すぎたりして、文字の形が安定しません。
鉛筆を使うことで、「書くときのちょうどいい力加減」を学べます。

これは割と小学校低学年さん向けですね。幼稚園もしくは保育園を卒園してすぐのまだまだ字を安定的に書けない子供に正しい筆圧を身につけさせるのに鉛筆はぴったりなんですね。

2,消せるから「間違いを恐れず学べる」

鉛筆は消しゴムで簡単に消せます。
これは、学びの初期段階にとって大きな意味があります。

子どもは間違えることを怖がることがありますが、
「間違えても直せる」と思えると、安心して挑戦できます。
つまり鉛筆は、“失敗を恐れず書く勇気”を支える道具でもあるのです。

ボールペンや油性ペン、水性ペンで書きこんでしまうと、書き間違えてしまったとき、修正テープを使わないといけません。まだまだ字を書く量が少ない小学生がボールペンを使ってしまうと修正テープだらけでノートが見にくくなってしまうかもしれません。だからこそ鉛筆を使って、間違えても消せるようにしています。

3,正しい持ち方・姿勢を身につけるため

鉛筆は太さ・長さ・重さが子どもの手に合うように設計されています。
正しい持ち方(えんぴつの三点持ち)を覚えると、
字をきれいに書くだけでなく、長時間書いても疲れにくくなります。

もし小さいうちにペンやシャープペンシルを使うと、
力の入れ方が偏り、手首や指の癖がついてしまうことがあります。

これからの人生で文字を書く機会はたくさんあるので、そこで正しい姿勢・持ち方で書けるように練習として最適なのが鉛筆ということですね。

4,「力をいれて書く」ことで文字の感覚を覚える

ボールぺンやシャープペンシルは軽い力でスラスラ書けます。しかし鉛筆は、ある程度の力を入れないと文字がしっかり書けません。

この「力をコントロールする感覚」が、
子どもが字を覚えるうえでとても大切です。

鉛筆で「ぐっと押す→すっと抜く」という動きを繰り返すことで、
手の筋肉と脳が“文字の形の感覚”を覚えていきます。

実際に、東京学芸大学の研究で、「筆圧の変化を感じながら書く経験が、字形の認識と再現力を高める」という結果が報告されています。文字を覚えるうえで、ある程度、筆圧の強さが必要ということですね。

シャーペンだと、少し筆圧を強くしただけですぐに芯が折れてしまいます。その点、鉛筆だとそう簡単には折れないので、鉛筆が適切といえるでしょう。

5,鉛筆は安い

しょっちゅう物をなくす小学生。また、小学生はまだ判断能力が低く、自分の欲しいものであれば友達から盗んでしまうなんてこともたまにあります。

今では1本1,000円以上するシャーペンがたくさん売られています。そんなシャーペンをなくしてしまってはとてもお財布がさみしくなってしまいます。

鉛筆であれば安いので、なくしてしまっても大きな損害にはなりません。

単純に小学生は物をなくしやすい、自分の物にまだ注意を払えないということも考慮すると鉛筆が適切かもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「小学生はなぜ鉛筆を使うのか」というテーマについてまとめました。

まだまだ成長途中の小学生だからこそシャーペンではなく鉛筆を使うのが適切なのですね。もしかしたら「早くシャーペンを使いたい」と思っている小学生もいると思いますが、中学生になるまではなるべく我慢して鉛筆を使いましょう。

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